2003年ベストセラーとなった「負け犬の遠吠え」
私も20代の頃、読んだ記憶が。
いや、自宅にこの本があった記憶がある。
自分で買った記憶は無いので、母が読んだものを読んだのか。
いや、母が買うような気もしないが、、、
仮に母が買って自宅にあったとすると、高校生の頃読んだのか。
なにはともあれ、この本の作者:酒井順子の「ガラスの50代」
30代の私が読んでみたら、結構面白くて、うんうん、と頷いてしまうことばかり。
年代を問わず、読んで欲しい1冊です。
未亡人となった母
つい最近まで人生80年と耳にしていた気がするのに、
今は【人生100年時代】
実際、私の祖母も88歳だし、元気に100歳まで暮らしている気がする。
父を亡くした当時の著者が、
“母の寂しさを全く理解していなかったことがわかった”と書かれています。
“自分も父親を亡くして寂しいし、母親は夫を亡くして寂しい。寂しいのは一緒でしょうよ。・・・と私は思っていましたが、別々に住んでいた父親を亡くす寂しさと、同居の夫を亡くす寂しさとでは質が違います。”(ガラスの50代より引用)
この言葉が胸に刺さりました。
本には、50代になると親の介護や親の死の話など友人との会話が増えてくると書かれており、それぞれの悩みを共有し、同じ境遇に安堵したり。。。
30代で親を亡くした私には、この気持ちを共有できる友人がいませんでした。
確かにそうだよなぁと。
この本を読んで少し、気持ちが楽になりました。
(そして、ちょっとだけ母の気持ちに寄り添えるようになりました。)
年相応の本。制限はかけなくてOK。
書店に行くと、【20代で後悔しないための〇〇】や【30代これだけは〇〇】など、
年代が書かれた本って結構ありますよね。
自分の年齢と照らし合わせて、同じ年代を選びがちですが、
年齢に囚われる必要は無いと思います。
私は、自分の年代よりも上の世代をターゲットにした小説を読みます。
【今】の自分にはわからない感覚を感じたり、
人生の経験者(著者)の考えから学ことが多いです。
まだまだ残暑が厳しいので、
カフェや家、自分のいちばん好きな空間で本を読むのもいいですよね。